2012年02月19日 09:29
フサザキスイセンで、分類的には原種タゼッタの仲間。原産地は地中海沿岸地方で、シルクロードを経由して中国にもたらされ、日本へは平安時代に遣唐使などによって薬草として持ち込まれました。それが野生化してニホンズイセンとなったといいます。本種も同じ経路を辿ったものと考えられています。ニホンスイセンの特徴は中央の黄色いことですが、このペーパーホワイトは副花冠が白色をしています。ニホンズイセンに先駆けて咲く、寒咲きのスイセンです。一見、園芸品種のようですが、原種水仙の一種です。ペーパーホワイト、グランドソレドール、ニホンスイセンの順に咲いていくことが多いようです。この花によく似た『ガリル』という品種があり、こちらも地中海原産の原種のようですが、違いについての詳しい文献が見当たりません。ニホンスイセンとほぼ同じ時期に咲き、個人的意見ではこちらの方が花つきがいいように思えます。